大学生はTOEICいつ受けるべき?高い点数で就活は有利になる?
高校生のうちにTOEICを受ける人はまだ少ないと思います。筆者はちょっと変わっていて、もう10年以上前ですが高校3年のときが初受験でした。(もっとまじめに受験勉強しろと言われそうですが…)大学生のみなさんはTOEICにこんなイメージを持っていませんか?
- 受験料が高い、しかもほとんど1日かかるのが嫌だ
- 就職活動が近づいてから考えよう
- 大学受験が終わったばかりでまた試験を受けたくない
とはいえ、この記事を読んでいるということは、学生になったらTOEICが必要と思っていたり少なくともTOEICに興味があるのでしょう。それであれば、ぜひ英語が得意・不得意に関わらず、まずは一度受験してみることをおすすめします。
この記事では大学生がTOEICを受けるのはいつがよいか、目標点数はどう設定すればいいか、そしてTOEICは就活に有利になるか、を解説していきます。
もくじ
TOEICは大学1~2年の内に受けた方がよい
せっかく晴れて大学生になったのだから、しばらく遊びたいかもしれませんが、TOEICに関しては早いうち、特に1~2年の内に受けた方がよいです。
その理由を2つに分けて解説します。
理由①:3年生になると就活が始まるから
大学に入ると授業も自分で選ぶようになり、友達も増え、アルバイトを始める人もいるでしょうから、1~2年生のときでも高校時代より忙しいです。
しかし、3年生になって就活が始まると、授業の内容も専門的になりもっと忙しくなります。
英語の勉強よりもやりたいことがたくさんあるかもしれませんが、だからこそ早く受験をした方がよいです。振り返れば1~2年生のときはまだ時間があったと思うはずです。
理由②:受験が終わったばかりの英語力が自分の基準になるから
大学に入ってから勉強をがんばろうと思っている人でも、受験前のように、1日に10時間以上も勉強はしないと思います。
個人差はあると思いますが、その受験勉強をがんばった時点の英語力をまず把握してほしいのです。
3年生になって就活が始まってからTOEICをはじめて受けると、仮に思ったような点数でなくても、しばらく英語の勉強をしてなかったことを言い訳できてしまうからです。
以上の理由から、TOEICは大学1~2年の内に受けておくのがいいと言えます。
大学生が受けるTOEIC目標点数の設定の仕方
もちろん点数が高いほどよいのですが、全員が満点をとれるわけでもなく、一律に最初のスコアから何点アップを目指しましょう、というのも難しいです。個々の点数をベースにしながら、具体的な目標を理由と併せて挙げたいと思います。
600点未満の人(または初めて受ける人)⇒ 600点
先にデータを紹介しますが、TOEICの全受験者の平均スコアは582点、学生に限ると559点、となっています。(2017年度)
引用元:TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2018 まとまる
~2017年度受験者の平均スコア等を発表~
はじめて受験する人と600点に届かない人は、平均以上でキリのいい数字である600点を目指しましょう。
英語が苦手だと思っている人にとってはハードルが高く感じるかもしれませんが、600点の目安は英検2級(高校卒業程度)~準1級(大学中級程度)の間です。
厳しい言い方をすると、いくら300点から500点にスコアをアップさせても、英語が「全然できない」から「できない」になったという評価にしかなりません。
さらに、600点であれば苦手分野があっても手が届きやすいのです。リスニングとリーディングのどちらかが苦手な人でも、400(得意)+200(苦手)=600と考えれば少し気が楽になりませんか?
600~750点の人 ⇒ 800点
この範囲のスコアを取る人は、大きく分けて2パターンに分かれると思います。
・リーディングとリスニングでバランスよく300~350点ずつ
英語をコツコツ勉強してきたので、ある程度の基礎ができている
・リスニングとリーディングで400~450点と200~250点のようにばらつきあり
帰国子女だからリスニングは得意だけどリーディングは苦手、読み書きはできるけどリスニングは苦手、のように得意・苦手がはっきりしている
いずれの場合でも、800点を目指すならバランスよく英語力を伸ばして400点と400点を目指すのが基本になると考えます。
いくら得意分野があっても、480点と320点のような極端な目標設定は難しいです。800点の目安は、英検では準1級から1級(大学上級程度)の間ですから、十分英語力のある人と評価されるので,ぜひがんばってください。
750点以上の人 ⇒ 900点
TOEIC受験者のうち、900点以上の取得者は3~4%と言われています。
750点から900点もちょっと飛躍しすぎだと思われるかもしれませんが、750点が取れる人は、英語力は十分備わっており、極端な苦手分野がない人だと思うので、あえて高めの目標としています。
TOEICができるから英語ができるわけではないのですが、本当に英語ができるようになれば、900点以上は自然ととれるようになります。
このレベルの人は、TOEIC対策としての勉強をするよりも、自分が必要だと思う英語の勉強をして、過去問と時間配分に注意をすれば十分だと思います。
また、TOEIC対策講座の先生を目指すのでなければ、900点以上を追い求めなくてもよいと思います。TOEIC5回連続満点!という人もいますから、上には上がいてキリがありません。
TOEICを大学生時代に受けておくと就活で有利になるか
結論から言えば、有利になるとは言い切れませんが不利にはなりません。
有利とは言い切れない
一部の会社や海外部門を除けば、新卒の入社試験でTOEICのスコアを「受験資格」にまでしている企業はまだ多くありません。しかし、600点以上のスコアであれば応募書類に書いて問題ないと思います。
不利にはならない
以前であれば、英語ができる学生が来ても、「自分の会社は海外業務もないのに、そんな人材は使いこなせない」という考えの会社があったかもしれませんが、人口が減少していく日本にあって将来の海外展開を考えていない会社は、むしろ危ないです。
単純にスコアを見られるわけではない
上に書いてきたようにTOEICのスコアによって自分の成長過程を客観的に見せることができます。単に大学4年で初めて受験して800点だった、という話よりも、大学1年で500点だったスコアを700点に上げました、という方が、入社後にも仕事を頑張ってくれると感じてもらえるでしょう。つまり、企業はその点数をとるまでの努力をみているのです。
まとめ
大学生がTOEICをいつ受けるべきか、また、その際の目標点数や就活に有利になるかという点について解説しました。
TOEICを受けるなら躊躇せずに早いうちに受けて、目標を立てて点数を伸ばす努力をしましょう。
就活では、早くからTOEICを受けていたことでやる気が伝わりますし、さらに点数を伸ばした事実があれば評価ポイントにもなります。
中学卒業時までは英検準2級合格と普通よりちょっと英語ができるくらいでしたが、高校時代に英語の勉強にハマり、受験とは関係なくNewsweekを読んだり英語のラジオを聞いたりするようになる。
大学時代に家庭教師や塾講師で英語を教える楽しみに目覚め、なんとなく理解していた内容を掘り下げていき、社会人になる前に安定してTOEIC900点がとれるように。入社後は海外とのやりとりを任され、話す機会が増えるようになる。子どもができてからは、近所の子どもと遊びながら楽しく英語を身につけられるように奮闘中。